おめでとうって言わなかった。私ってダサ過ぎ
「43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい」1巻162ページ、主人公・池崎陽子のセリフ。
陽子はずっと独身で過ごすつもりだった。
友達の奈津美も、男はいらない。
と言っていた。
43歳になっても独身で過ごす仲間がいる。
だから安心していた。
ところが、奈津美は電撃的に婚約した。
久しぶりに会ったら、生活感丸出しだった。
幸せそうだった。
嫉妬してしまった。
劣等感もあった。
用事はないけど、用事があるからと言って、奈津美から逃げるようにその場を離れた。
そして冒頭の「おめでとうって言わなかった」と思い、続けて「私、ダサいな」とつぶやくのでした。
【試し読みと巻数】子供部屋おばさんだって愛されたい
子ども部屋おばさんだって愛されたいは現在(2022年11月)、分冊版で8話まで配信されています。
合冊版だと1巻(8話まで収録)まで配信されています。
試し読みはまんが王国がおすすめです。
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1巻のネタバレ
1巻には1話から8話まで収録されています。
変わらない生活を送っている陽子は、ずっと独身でいようね、と誓い合った友からの告白に驚くのでした。
第1話-陽子は人が恋しい43歳
この物語の主人公・池崎陽子は43歳で、大学を卒業してから同じ食品工場でパートとして20年働いている。
ずっと実家生活で、家に帰れば母親の食事が待っている。
20年、毎日同じ生活だ。
世間では子ども部屋おばさんとか言われているらしいが、困っていることはないし、将来への不安もない。
同い年の友達・奈津美もずっと独身で、老後は一緒に暮らそうと言い合っている。
ところが・・・。
独身仲間の奈津美が結婚することになった。
陽子は泣いた。
寂しすぎて心に大きな穴があいた。
人が恋しいと切実に思った。
誰かに満たして欲しいと思った。
マッチングアプリの広告がふと目に付いた。
陽子は自分を満たしてくれる相手を求めて、マッチングアプリをインストールしてみた。
第2話-マッチングアプリで新しい世界が広がる
池崎陽子は思った。
マッチングアプリって楽しい!こんな世界があったとは!
ところが一人目は陽子が年齢を誤魔化していたので、会ったとたん罵倒された。
今度は年齢をごまかさず、めげずに続けたら、ふたり目もすぐに会う約束が取れた。
会いに行ったら、24歳の超イケメンだった。
彼は颯(はやて)と名乗った。
颯くんはイケメン過ぎて、アイドルかと思ったくらいだ。
ところがだ。
颯くん、驚くほどのクズ男でヒモ男だった。
陽子は混ぜるな危険、ではないが、関わるな危険、だと思った。
が、遅かった。
颯くんは超積極的で、超肉食だった。
陽子は20年ぶりにシテしまった。
その代わり、事件が起きた・・・。
第3話-今度こそ!そして公務員あらわる!
陽子はイケメンとイイ思いはしたが、散々な目にあった。
懲りた。
マッチングアプリは止めよう。
でも、あの楽しさと高揚感は忘れられない。
思い直してすぐにマッチングアプリを再開してしまう。
何人かと約束したけど、すっぽかしもあった。
懲りずにマッチングアプリを続けたら、自称年上好きの青年と会えた。
若くて、公務員で、真面目過ぎて、恋愛経験がほぼゼロと言った感じ。
彼は桧山慶一と名乗った。
優良物件だけど、陽子はちょっとした違和感を感じた。
第4話-母親が骨折する!
陽子の母親が骨折して、入院することになった。
母は入院したことよりも、自分の老いを感じたことにショックを受けている。
陽子も子ども部屋おばさんと揶揄されているが、今まで不安など感じたこともなった。
それが今回、母の老いを陽子も感じ、将来に不安を感じている。
そんな不安を感じている時、公務員の桧山からメールが来る。
会いませんか?
漠然と感じていた寂しさや不安も薄まった。
第5話-桧山慶一は草食過ぎ
桧山は、陽子の母親が入院したことを知っている。
だから、陽子を気遣ってくれるし、励ましてくれる。
陽子は桧山の心遣いが嬉しい。
でも、桧山は真面目過ぎるのか、陽子の心の内側にもう一歩踏み込んでこない。
できれば、手ぐらいつないで欲しいと思うが、それもない。
もう少しガツガツ来て欲しいと正直思う。
草食過ぎて陽子は物足りない。
物足りないから、桧山と別れた後、マッチングアプリで新しい出会いを探してしまう。
第6話-見た目がおばさんだから?
陽子と桧山の仲は続いている。
何回目かのデートの直前、桧山の事情でキャンセルとなった。
人恋しい陽子はマッチングアプリで今日会える人を探した。
最近の陽子は出会いに飢えている。
約束を取り付けたが、すっぽかされた。
見た目がおばさんだからかなぁと思った。
陽子はマッチングアプリで、2度とすっぽかしされないように自分を磨こうと思った。
自分を磨けば、桧山との仲もきっと進展するはずと思った。
第7話-桧山の代わりにイケオジ!
陽子は見た目磨きの一つしてダイエットを始めた。
カリスマ美容師のいるヘアーサロンにも行って、カットしてもらった。
しかし、真面目過ぎる桧山との仲は進展しない。
そんな間に陽子は不倫をしていた。
マッチングアプリで知り合った既婚者で、桧山の物足りなさを埋めてくれる存在だ。
結城と名乗る43歳のイケオジだ。
本当はイケオジの結城ではなく、桧山にこの体に触れて欲しい。
でも、そんな事はこちらから言い出せるワケもない陽子であった。
第8話-不倫は怖い
池崎陽子はビビっている。
何に?
自分の不倫にだ。
今日職場では部長の不倫が発覚し、奥さんが激怒しているという噂で持ち切りだ。
奥さんは不倫相手に慰謝料を請求するらしい。
慰謝料は数百万円?
人ごとではない。
陽子はイケオジの結城と不倫している。
もし結城の奥さんから慰謝料数百万円とか請求されても、私には無理!
不倫は怖い!もう結城と会うのは止めようと決心した。
と、そんな日の帰り道、陽子はかつての独身仲間、奈津美に会った。
幸せそうで、ひどく嫉妬してしまった。
陽子はそんな自分をかっこ悪いと思った。
不倫の慰謝料への恐怖。
友達へのカッコ悪い嫉妬。
自分はダメだなぁと思った。
落ち込む陽子だったが、この後意外な人物に会うことになる。
【巻末特典】地雷系男たちのプロフって?
43歳、子供部屋おばさんだって愛されたいの合冊版1巻の巻末には作者の松浦すみえ先生のコラム。
さらに作画担当・丘邑やち代先生のショート漫画があります。
松浦先生はこの漫画の原作を書くにあたり、実際にマッチングアプリを体験されたようです。
実際に多くの人と会い、ひとつの法則を発見したとか。
それは、モラハラ男、メンヘラおじさんなど、ヤバい地雷系男のプロフには必ずと言っていいほどお決まりのフレーズがあるそうです。
そのお決まりのフレーズとは?
そして、作画担当・丘邑やち代先生のショート漫画もピリっと面白いひと言がありましたよ。
気になる方はぜひ本編でご確認下さい。
【1巻の感想】マッチングアプリで世界が変わる?
読者としては主人公・池崎陽子の未来が心配で、そして不安しかない1巻でした。
大学卒業後、就職氷河期だった陽子は今の会社にパートで入社してずっと働いている。
20年ずっと真面目に過ごしてきた。
だけれども、友達の結婚に刺激を受けマッチングアプリを始めたら、楽しくて人生と世界が変わってしまった。
まじめだった陽子はもういない。
この後どこまでハメを外すのだろうか。
マッチングアプリでの出会いは別に否定しない。
せめて一人に絞ればいいじゃないかと思うのだけれど、余計なお世話だろうか。
願わくば陽子の身に危険が及ばないような続編だといいなと思うのです。
まんが王国は500ポイント
43歳、子供部屋おばさんだって愛されたいの合冊版は、まんが王国が一番お得です。
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松浦すみえ先生と丘邑やち代先生
この漫画「43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい」の原作者・松浦すみえ先生と作画を担当された丘邑やち代先生を紹介します。
松浦すみえ先生
松浦すみえ先生は漫画家のクリエイター集団UNA TOON STUDIO(ユーナ トゥーンスタジオ)所属している編集ディレクターです。
漫画作品は「子供部屋おばさんだって愛されたい」の原作以外は今のところないようです。
現在はLINEマンガで2022年4月から連載が始まっている「まぁるい彼女と残念な彼氏(原作:葉山いずみ / 作画:丘邑やち代)」の編集を担当されています。
丘邑やち代先生
丘邑やち代先生は「子供部屋おばさんだって愛されたい」の他に「ふたりぐらし」シリーズ、「にぶくて重い切ない痛み」、婚活4コマ「花IRO×2物語」などの作品があります。
また現在はLINEマンガに連載されている「まぁるい彼女と残念な彼氏」の作画を担当されています。
現在は休載中?
「子供部屋おばさんだって愛されたい」、話しが停滞中ですよね。
実は休載中なんです。
8話目、主人公の池崎陽子が意外な人物と遭遇した時点でストーリーが止まっています。
作画担当・丘邑やち代先生のTwitterによると「2023年2月の再開を予定しています」とのことです。
よろしくお願いしまーす! https://t.co/bz3A3fMwed
— 丘邑やち代 (@OkamuraYachiyo) November 1, 2022
この後どう展開するのか楽しみですよね。
続きが早く読みたい!
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