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【恋する母たち】柴門ふみ~不倫劇なのに中身は爽やか、そして結末が凄い

恋する母たち

「恋する母たち」(柴門ふみ先生)をまんが王国のアプリで読んだので、レビューを書きます。

この漫画は主人公が、40代前半の時に始まり、50代後半に終わる長い物語です。主人公の息子が高校1年(15歳)の時に物語は始まり、息子が32歳の時点で終わっているので、およそ17年間分のストーリーが描かれています。

話が長い分、登場人物も多く、その全てが複雑に絡んでいます。

だからと言って、話が分かりづらいということはありません。

見どころはたくさんありますが、感想を一言でいうと、

結末が凄い

と思いました。この漫画、最後の最後に、こうなるのかと、体が震えました。

決して、悲しい最後ではなく、明るい未来を予想させる結末でした。

結末を少しだけネタバレすると、作品中に何度か登場していたにも関わらず、一切ストーリーに絡まなかった「あの子」が最後に初めてに登場して、全部持っていく感じです。

柴門ふみ先生はやはり偉大な漫画家だなと、思いました。

ドラマ化された同名作品「恋する母たち」の原作ですが、ドラマのストーリに関しては、この記事中一切触れていません。記事中で触れているのは、原作となった漫画のみです。

【おもな登場人物】恋する母たち

石渡杏-主人公。夫が突然失踪する。同時に、信じていた夫が何年にも渡って不倫していたことが発覚する。息子の研は名門校に通う。

石渡慎吾-杏の夫。良き夫を演じていたが、何年にも渡り、不倫していた。実母が起業家で一代で財を築いた実業家でお金持ち。成功者ではあるが、超のつく毒親。

蒲原まり-息子の繁秋が、石渡杏の息子の研と同じ名門高校通っているのが縁で、杏と友達になる。派手好きで、社交的。誤解されやすい性格。

蒲原繁樹-まりの夫。弁護士。都内のタワーマンション最上階に住み、年収3,500万円を誇る成功者。人を見下し、蔑むことを常とする。いわばクズ。

林優子-大手企業に務めるキャリアウーマン。息子の大介が石渡杏の息子の研と同じ名門高校通っていおり、石渡杏や蒲原まりと友達になる。性欲が強い。

林シゲオ-優子の夫。専業主夫。元小説家。妻の優子とは高校生の同級生。シゲオは高校生のころから優子を一途に思っているが、優子はシゲオを好きではない。

【あらすじ】恋する母たち

1巻-3人の母たち

石渡杏は、不動産屋でパート勤務する主婦だ。もっとも、主婦と言っても夫の慎吾は何年も前に愛人と失踪している。良き夫だった慎吾に愛人がいたこと、そして行方をくらましたことは大きなショックで怒りも大きかったが、杏は慎吾がまだ好きでいる。

蒲原まりは、やり手弁護士を夫に持つセレブ主婦。都内の高層タワーマンションの最上階に住み、子育てにはお手伝いさんを雇い、自分の時間を自由に使い、好き勝手に暮らしている。一見、気ままなセレブ妻蒲原まりだが、不倫を繰り返す夫と、名門校に入学したにも関わらず、まったく勉強せず、家庭内で荒れる長男に悩み、心に大きな闇を抱えている。

林優子は大手ビールメーカーの宣伝課長として働く優秀な女性。ひたすら正義を振りかざすことで、上層部のウケはイマイチだが、それでも抜きん出た実績で、次期役員は間違いなしと言われている。

そんな3人は、息子たちが通う高校が同じで、ある日3人とも同じ日に高校に呼び出されることになる。

2巻-母たちの恋

息子の学校に呼びされた3人の母親、石渡杏、蒲原まり、林優子は息子の成績不振を理由に、次回の試験の結果次第は退学して欲しいと学校から言われてしまう。

3人はこの緊急時代を乗り越えるために、連絡先を交換することにした。

ところが、そんな緊急事態にも関わらず、3人の母たちの身辺は何かと騒がしい。

ここから2巻のネタバレ含みます

杏は、失踪した夫の行方が分かったとの連絡が入る。連絡して来たのは、失踪した夫の浮気相手の女性の夫・斉木なのだ。杏は夫が失踪した時に、斉木と会っているが、その時からなんとなく好意を抱いていた。

蒲原まりの家には、突然夫の不倫相手が訪ねて来てきて、不倫を匂わせ、まりの心をいたずらに揺さぶって帰っていく。夫が外で楽しんでいるなら、私も楽しもうと、偶然知り合った落語家の丸太郎をデートを誘う。

3巻-失踪した夫の行方

杏はデートに誘った落語家の丸太郎と旅館に一泊することに。夫とは5年以上セックスレスで、丸太郎の慣れた誘いに、まりは我を忘れてしまいます。

ここから3巻のネタバレ含みます

しかし、まりは丸太郎との一線を超えませんでした。最後の最後に、子どもたちの顔が浮かび、母親である自分を選んだのです。そして、東京に帰ると息子の試験の結果が思わしくなく、まりのむすこは名門高校を退学することになります。

一方、杏は失踪した夫の慎吾に、失踪した先で新しい家族がいることが分かり、強いショックを受けるのです。そして、夫を探しに沖縄の与論島まで行くことになります。

優子は出張先でイケメン部下・赤坂の猛アタックに負け、彼との不倫にハマってしまいます。

4巻-失踪していた杏の夫戻る

成績不振で、名門高校を退学した蒲原まりの息子は、とつぜん落語に目覚め、朝から晩までずっと落語のビデオを見て、丸太郎の弟子になりたいと言い出します。

ここから4巻のネタバレ含みます

まりは息子のために、落語家の丸太郎の元に、息子の弟子入りをお願いしに行くのですが、丸太郎の態度はまりを歓迎している雰囲気ではありません。

そんなある日、まりの夫、繁樹の不倫相手からの匂わせが日々激しさを増してくるのでした。

そして、石渡杏の夫、石渡慎吾が突然戻ってくるのです。

5巻-優子の不倫

キャリアウーマンの優子は、部下である14歳年下の赤坂と不倫続行中です。

ここから5巻のネタバレ含みます

昔から性欲が強い優子は、年下との不倫に夢中です。が、深みにはまることを恐れ、イケメン部下・赤坂との別れを決心します。しかし赤坂は優子と別れたくないの一点張り。そんな時、別れ話がもつれて、車の中で押し倒された瞬間を、優子の夫のシゲオに目撃されてしまいます。

一方まりは夫が事件を起こし、弁護士を続けることができない事態に陥ります。収入もなくり、タワーマンション住まいから転落することになります。

6巻-まりの再出発

蒲原まりの一家は、夫・繁樹の起こした事件により、無収入となり賃貸マンションに引っ越します。経済的に苦しくなった蒲原家では夫婦ケンカが絶えません。

ここから6巻のネタバレ含みます

夫・繁樹がなまじ有名弁護士だっただけに、蒲原家の再出発はうまくいきません。まりはせっかく見つけたパートも数日でクビになってしまいます。ですが、そんなまりは意外な人物に救われます。

一方、林優子は次期役員の座を約束されますが、営業経験のない優子に対し上層部は地方での営業を命じます。本社では次期役員でも、地方では一人の営業部員です。ずっとエリートだった優子は、地べたを這い泥水するような厳しい営業を体験することになるのです。

そして、まりは妊娠します。この子は誰の子?ずっと相談に乗ってもらっていた落語家・丸太郎の子供?それとも、夫・繁樹の子?

7巻-杏と慎吾の別れ

蒲原まりは夫に妊娠していることを伝え、産むことを伝えると、夫も妻の出産に同意します。

一方、失踪から戻ってきた夫と、資産家の義母の家で嫌々ながらも同居をしている杏たち。

ここから7巻のネタバレ含みます

杏の夫・慎吾の母である綾子の毒親ぶりが暴走します。何度も衝突する杏と石渡綾子。ついに修復が不可能となり、杏は同居していた家を飛び出すのです。杏はついに夫である石渡慎吾と、石渡綾子、二人から離れ、石渡家から完全に決別するのです。

綾子の家を飛び出し、杏が向かった先は、斉木です。斉木は夫の慎吾が失踪したことを知らせてくれた時からの知り合いで、杏はずっと斉木に好意を抱いていたのです。

8巻-それぞれの視点、そして結末

8巻は10話あります。番外編が8話入っています。登場人物それぞれの視点から、物語を総括しています。

9話目は、7巻からの続きになり、3人の母親とそれぞれ夫達のその後が描かれています。

そして10話目、結末です。

ここから8巻のネタバレ含みます

杏と慎吾が結婚する前の話。

杏が子供を生んだ時の話。

林優子がシゲオと結婚するまでの話。

優子とシゲオの息子、林大介の話、そして大介の重要な告白の話。

蒲原まりと蒲原繁樹の長女、奈々の話。

蒲原まりと蒲原繁樹の長男、繁秋の話、そして、まりが7巻で妊娠・出産した次男の親が判明します。まりの夫・繁樹?それとも・・・?

蒲原まりを精神的にずっと支えていた落語家、丸太郎の話。

そして、9話目。ここから話は7巻からの続きに戻ります。ときが流れ、それぞれ新しい人生を歩んでいる姿が描かれます。主要な登場人物の中には、病気で亡くなった人もいます。

結末の10話め。9話目からちょっとだけ時が流れます。物語が終わる直前に、今まで作品中に何度か登場はするものの、一切ストーリーに絡まなかった「あの子」が登場します。

「あの子」が持ってきた写真で、この物語の家族模様、20年弱に渡る物語、最後のピースが埋まります。

【感想】恋する母たち

恋する母たち
この物語、主要な登場人物は3人の母親たちです。そして、3人の母親たちのそれぞれの夫たちも主要な登場人物です。

つまり、主要な登場人物は母であり妻である女性が3人と、その夫である男性3人、計6人なのですが、このうち5人が不倫します。

中でも、蒲原繁樹はゲス不倫を繰り返しますし、女性陣では林優子が性欲の強さを見せつけます。

てな感じで、この漫画「恋する母たち」はドロドロした不倫劇ではあるのですが、キャラクターを忌避するよりは、応援したくなったり感情移入できる素晴らしい作品です。

不倫漫画なのに、なぜか爽やかです。泣ける場面も出てくるでしょう。

話の進み方もテンポがよく、次はどうなるの?続きが読みたい!となる作品です。

特に、結末は秀逸で、ただひたすらに「凄い」としか言いようがありません。

最後に、作中人間の多様性とは何か?人間の幸せとは何か?登場人物を介し、いくつもの視点から語りかけてくる作者のメッセージに、読者も自己投影できる場面があると思う。特に30代、40代、人生に答えが見つからない人にこそ読んで欲しい。

1冊550ポイントなので、8巻全部そろえると、4,000ポイント程度が必要です。値段が高い!と思われる方もいると思いますが、8冊それぞれ200ページ前後あり、読み応えあります。550ポイント以上の価値はあります。

私はこの作品をまんが王国で読みましたが、月額会員になればポイントバックなどや割引などもあるので、他のアプリよりお得に読めますよ。

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