私、ただHがしたいだけじゃないよ。
陽ちゃんに愛されてるって、感じたいからなんだよ？
吉野みちはセックスレスを解消しようと、夫婦で話し合ったときに、夫から「性欲強くない？」と言われてしまいます。
それに対しての答えが冒頭のセリフです。そして「それって、夫婦にとって大切じゃない？」と続きます。みちはセックスができるなら、誰でもいいわけではありません。夫に愛されたいのです。
陽一はこの面倒くさい状況をなんとかしたい思い、その場逃れに「俺、EDかも」と言ってしまいます。（1巻、P134ページ。）
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「あなたがしてくれなくても」は月2回発売される青年漫画雑誌「漫画アクション（双葉社）」で2021年12月現在、連載中の作品です。
作者のハルノ晴（はるのはる）先生はこの他に「僕らは自分のことばかり」「あなたがしてくれなくても 番外編」などの人気作品があります。
【登場人物まとめ】あなたがしてくれなくても
この記事では「あなたがしてくれなくても」の登場人物をまとめました。
あらすじには触れていませんが、登場人物に関して詳細にまとめてあるので、ネタバレもあります。
知りたくない方はお気をつけ下さい。
登場人物の紹介文の中にネタバレあります
吉野みち-主人公
32歳。既婚。旧姓は石上。フルタイムで正社員として働く。子供はいない。セックスレス歴2年。すぐ落ち込む。ネガティブ思考。
夫との出会い
夫の吉野陽一とは、大学一年生の時にバイト先で知り合った。
吉野みちから告白して、交際が始まった。
夫とのセックスレス
夫を誘うために、可愛いパジャマを買ったことがある。
セックスレス解消のためにピーチジョンで18,000円の下着を買うも無駄になってしまう。
魅惑のフェロモン香水7,000円をアマゾンで買うも、夫からこの臭い嫌いと言われ無駄になる。
ベランダにいるハエが交尾しているのを見て「ハエですらセックスしている」と思った。
夫とセックスレスを解消しようと約束した日に、ご馳走を作って待っていたが、生理になってしまった。
夫から、いつも部屋着だし、腹も出てきてるし、ムダ毛だって処理してないじゃん、と言われたことがある。
夫の家族
夫の母、姉が登場している。
夫の母（義母）からは、露骨に孫ちゃんが見たい、と言われている。
しかし、吉野みちは心の中で、それはあんたの息子に言えよ、と毒づいている。
夫の姉との関係は良好。
仕事
会社での部署は経理課、だと思われる。
2度目のチャレンジで昇進試験に合格している。
日商簿記の資格を取ろうと思っている。
新名誠との不倫
新名誠と不倫関係になり始めたころ、風邪をうつされたことがある。
不倫はダメだと分かっていても、新名誠の顔を見るとトキメキが止められない。
新名誠が忘れたスマホを、妻の新名楓が会社に届けに来たことがある。
その時、吉野みちは新名楓の来訪に驚き、緊張で過呼吸になってしまう。
吉野みちと新名誠の肉体関係は劇中描かれていない。二人の間に、肉体関係はなかったと思います。数回キスシーンは描かれています。
エピソード
夫から同棲時代にプレゼントしてもらったキーケースが全然趣味じゃなかった。
北原華に付き合ってボルダリングをしたことがある。数日後、高校生以来の筋肉痛を感じたと語っている。
吉野陽一-主人公の旦那
36歳。家事を一切しない。妻からは陽ちゃんと呼ばれている。他人の気持ちを推し量るのが苦手。毎日歯磨きしないタイプ。
性格
会社の先輩から「自分以外に興味がない人」と言われる。同僚からは合理主義と言われる。
その場限りのいい繕いをするこが多い。
自分の意に沿わない状況になると、すぐ態度や表情にでる。
妻の発言が気にくわないと、舌打ちをする。
自分が悪いと思ったら、素直に頭を下げる潔さがある。
小心な面がある。
妻とのセックスレス
妻からセックスレスに関して言われると、途端に不機嫌になる。
妻からレスに関して話し合いたい、と言われて「性欲強くない？」と言ってしまう。
妻とのセックスが面倒くさいと感じ「俺EDかも」と言ってしまう。
どんなことがあっても、絶対に妻の気持ちは俺から離れないと確信している。
妻の吉野みちに「子供欲しい？」と聞かれるたびに「欲しいよ」と答えていた。実はその場を収めるだけの言葉で、陽一自身は子供はいらないと思っている。
同僚との不倫
会社の同僚、三島結衣花と社内で不倫してしまう。陽一は直後に不倫したことを酷く後悔する。
翌日、結衣花に昨日のことはなかったことにして欲しいとお願いする。
後に、結衣花から以前から好きだったと告白されたが、妻が大事だからと、断っている。
エピソード
妻と喧嘩したときに、ご機嫌取りにフランス菓子「カヌレ」を買って帰ってくる。
AV好き。スマホゲームのモンブレが好き。トンカツ好き。
ジンギスカンが嫌い。
実家の母親と仲がいい。
妻のみちと喧嘩したときに、実家の母親のところに泊まりに行った。
姉が結婚しているが、子供を作らない選択をしている。
新名誠-主人公の不倫相手
36歳。既婚。やさ男系のイケメン。社内の女子社員にファンが多い。
家族
父親は亭主関白で、一切家事をしない人だった。新名誠は子供のころ、その姿を見て夫婦なのにフェアではない、と思って育った。
反面、父親の顔色だけを見て生活し、自分を犠牲にしている母親を軽蔑していた。
ところが今、自分は妻・楓の顔色を気にして生活しており、かつて軽蔑していた母親のようだと愕然とする。
吉野みちとの不倫
同僚の吉野みちもセックスレスなことが分かり、その話でお互いの距離が縮まる。
しばらくの間、吉野みちと交際していた。
吉野みちとは一線を越えていない。
吉野みちへの想いを断ち切るために、転職を決意する。
妻との関係
奥さんは出版社勤務。ファッション雑誌の副編集長。
奥さんの仕事が忙しすぎてセックスレスになる。
奥さんが一切家事をしないので、掃除、洗濯、炊事は新名誠が担当している。
家の細かい用事も奥さんに代わりこなしている。
結婚記念日に、高級ホテルのディナーを予約したが直前になって奥さんからキャンセルされた。
妻への怒り
妻が家事を丸投げし過ぎて、夫に嫌われてると思い、一時期手のひらを返したように、家事をしていた。
急に態度を変えた妻に、新名誠は今までさんざん無視してきたくせ、と怒った。
仕事
部下から慕われている。
部下にも後輩にも「さん」を付けて呼ぶ。
昇進試験に一回で合格している。
北原華が女を武器に仕事することをフェアだと思っていない。
新名楓（かえで）
既婚。出版社勤務。ファッション雑誌の副編集長で多忙。家事全般が苦手なので、一切しない。特に料理はまったくできない。掃除も苦手。
自分が美人であることを自覚している。自分の容姿に自信を持っている。
夫との関係
夫に興味がない。
家事は一切しない。すべて夫に任している。
日常の些細な用事も夫に任している。
夫と結婚した理由は支えてくれるから。
この支えてくれるとは新名楓の中では「私の代わりに家事や雑用をこなし、私の日常生活を支えてくれる人」を意味する。
夫が作ってくれた肉野菜炒めを「明日食べるね」と言っておきながら、放置した。
夫に話したことはすぐに忘れる。
夫・誠との約束を、仕事を理由にキャンセルすることが多い。
夫から性行為を求められると「放っておいて」や「いま大変なの」または「疲れているの」などと言って、断り続けている。
夫が社員旅行で買ってきたお土産に「ありがとう」とは言うが、まったく興味を示さなかった。
夫には興味がないにも関わらず、夫の浮気が発覚すると、ショックを受け、家出をする。
仕事
上司である編集長から、本来は編集長がすべき仕事を丸投げされ、胃痛になるほどのプレッシャーを感じている。
平日もほとんど眠らずに仕事をしている。
部下がミスをした時に、冷たい言葉で突き放してしまった。
この時、自分のことしか考えられない嫌な女、と自分の振る舞いを反省する。後に部下には温かい言葉をかけ丸く収める。この時、ひどい事をしたらフォローする、ということを学ぶ。
家で深夜に仕事をするときなどは、夫を起こさないよう静かに作業をするなど、一定の気づかいは見せる。
エピソード
夫の新名誠がスマホを忘れたとき、会社に届けに行ったことがある。その時、吉野みちと遭遇している。
北原華は新名楓を初めて見たとき「なに、この美女？」と思った。
北原華
23歳。独身。吉野みちの同僚。肉食女子。性に自由奔放に生きる。
恋愛に忙しい女
「命短し恋せよ乙女」がモットー。
性にだらしない女性に見えるが、恋愛に関してはブレない部分がある。
多数の男性経験に裏打ちされた恋愛観は、吉野みちにとって、目からうろこ的な話が多い。
新名誠が気になっていたが、吉野みちと不倫交際していると知ると、あきらめますときっぱり宣言する。
ダメならすぐに切り替え、他の男性を探し、前に進む姿勢は吉野みちを感嘆させた。
現在は7人と同時に交際している。7股交際がばれて、全員と別れることになるのは覚悟の上、と語っている。
予定のほとんどは色々な男性とのデートか、コンパで埋まっている。
不倫は気にしない。
吉野みちに語ったことによると、経済的にサポートしてくれる人（パパ活的な？）、性欲を満たしてくれる人（セフレ的な？）もいるらしい。
勘が鋭い
吉野みちと新名誠が交際を始めると数日で気付き、吉野みちを驚かせる。
この時、北原華は「だって、二人ともラブラブ光線が出まくりですよ」と語っている。
恋愛観
一人の人と長く続かないと公言。その理由はトキメキが1年ぐらいで消えるから。私は常にトキメいていたい、ということ。
心、体、お金の3つを満たしてくれる人はまずいないので、一人に一つを求めるのが良い。一人に全部を求めるのは欲張り。
女の友情は信じてない。
男のいない女子会はテンションだだ下がりだけど、インスタのために参加している。
既婚者を落とす場合は、奥さんと逆のタイプを責めると落ちやすいらしい。
アドレス帳には男性の名前がズラリと並んでいるが、自分が落ち込んで寂しい時、本当に会いたいと思った男性は一人もいなかった。
名言
吉野みちと新名誠の交際を気づいた時に「今から先輩が進む道は、誰かを深く傷つけます。覚悟が必要です。そうじゃなきゃ、今すぐ終わらせた方がいいです」とアドバイスしている。
旦那が花をくれたことに喜んでいる吉野みちに「何かやましいことがあったかも」とアドバイスする。実際、そのアドバイスは的中している。
「浮気するなら気づかれるな」「自分からばらすな」がモットー。
エピソード
自分が特別な美人でないことを自覚している。
ミスコンで優勝経験のある姉がいる。
姉からはブス呼ばわりされている。
下着はピーチ・ジョンと決めている。
田中
吉野みちの同僚。北原華に好意を持っている。
新名誠を尊敬している。
残業したくない北原華から仕事を頼まれ、代わりに処理してあげる。
昇進試験を受けて、一回目で合格する。
三島結衣花
34歳。独身。喫煙者。吉野陽一の会社の同僚。不倫経験があり、その時の相手の奥さんから訴えられている。
スマホゲームのモンブレが好き。
同じくモンブレ好きの吉野陽一と盛り上がる。
吉野陽一との一回限りの不倫
吉野陽一と夜遅くまで残業していたときに、社内で不倫してしまう。
一夜明け、吉野陽一から昨日の不倫はなかったことにして欲しいと言われ、快く了解する。
実は吉野陽一が好きで「なかったことにしてくれと言われ」密かに傷ついた。その後、また私はバチが当たったと一人考える。
後に、吉野陽一に好きと告白するも、断られる。
吉野陽一の奥さん、吉野みちがどんな顔をしているか気になり、会社まで見に行ったことがある。
この時、三島結衣花は吉野みちを見て「家庭的な人で奥さんにしたいタイプ」だと思った。
そして「あんないい人をこれ以上傷つけることはできない」と考え、陽一との仲を諦めた。
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