泥濘(ぬかるみ)の食卓(伊奈子先生)21話~30話を読んだので、あらすじとネタバレ感想をまとめました。
主人公の深愛は純粋過ぎて、自分も相手の家庭も壊していくような気がしてなりません。
この漫画、ネットで話題になるだけあって、面白い作品ではありますが、読んでいてとても辛くなる作品です。
なお、この記事でネタバレを知りたくない人はお気をつけ下さい。
「泥濘の食卓」は「月刊コミックバンチ(新潮社)」内のオリジナルレーベル「ウツツ」で配信中のオリジナル作品です。
【試し読みと巻数】泥濘の食卓
泥濘の食卓は2022年10月現在、43話まで配信されています。
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【おもな登場人物】泥濘の食卓21話~30話
捻木深愛-主人公
捻木深愛-ねじき・みあ、25歳。現在は無職。とてもピュアな性格。
実在しないボランティア団体「ひだまりの家」の職員を名乗っている。
元はスーパーすずらんの従業員で、勤めていたときの上司だった店長の那須川と、ずっと不倫している。純粋に店長が好きすぎて、ストーカー化している。
不倫相手の店長の奥さん・ふみこがうつ病なので、それを和らげるために、ふみこと向き合う日々。不倫相手の那須川には「ボランティア団体の仕事で、偶然店長の奥さんの担当になった」と言っている。
今は息子の高校生ハルキの不登校の相談に乗ることも多い。ハルキと接するうちに、ハルキが気になり始める?
今は母親と二人暮らし。
彼女の夢は「好きな人と幸せになりたい!」ってこと。
またDTPデザインの能力が高く、広告デザインなどチラシを作るのが得意。26話によると、深愛はスーパーすずらん在職中に、すずらんのチラシデザインのすべてを担当していたことが明かされている。
また、架空のボランティア団体「ひだまりの家」を起ち上げたときにもチラシをパソコンで器用に制作している。
今後、彼女のデザイン能力、もしくはパソコンスキルの高さが物語に絡んでくる可能性がある。
深愛がパソコン系の資格を取得するとかの展開があるかも
那須川夏生-主人公の不倫相手
那須川夏生-なすかわ・なつお、スーパーすずらんの店長。既婚者。那須川ハルキの父親。捻木深愛と不倫関係にある。
若い女性の心の隙間にすっと入り込むのがうまい。
那須川ハルキ-店長の息子
刈谷ヶ丘高校の生徒。高校一年生。那須川夏生の長男。父親の不倫相手、捻木深愛が好きで、一緒にどこかで暮らしたいと告白している。
深愛とは彼女の当時のバイト先で出会った。
つまり、父親の職場で、父親の不倫相手と出会い、父親の不倫相手を好きになった、という設定。この部分だけでも泥濘(ぬかるみ)過ぎる。
尾崎ちふゆ
那須川ハルキの幼馴染にして、ご近所さんで、同級生でもある。ハルキと同じ刈谷ヶ丘高校の一年生。彼女の家は資産家。
ハルキが大好きで、ハルキと結婚したいと強く思っている。ハルキからは、大嫌い、と告げられているが、それでもハルキへの愛は冷めないどころが、ハルキに対する愛が病的に増している。
大好きなハルキの家に出入りする捻木深愛を殺したいくらいに嫌っている。
スプーンの特徴的な持ち方が父親にそっくり。
友達とお小遣いの話になったとき、相手が「月に5,000円かな」と言ったら、ちふゆは「なにそれ、私の一日分」と言ったことがある。
那須川ふみこ-店長の妻
主人公・捻木深愛の元バイト先スーパーすずらんの店長・那須川夏生の妻にして、那須川ハルキの母親。専業主婦。
重いうつ病だが、捻木深愛のサポートで回復の兆しがある。
深愛と仲良し。
【あらすじとネタバレ】泥濘の食卓11話~20話
21話-ちふゆのケガは?
前回20話でケガをしたちゆふだが、幸いにして軽症、意識もある。
病院には、ハルキ、ちふゆ、そして那須川夏生(=ハルキの父親)が顔を揃える。ケガの原因について、ハルキは父親から追求されるがそこに治療を終えたちふゆが戻り、私が勝手に転んだけだから、で話を終わらせてしまった。
そしてその直後、ちふゆの父親が駆け付け、娘の無事に安堵する。
ちふゆのケガは思ったより大したことありませんでした。
22話-父と息子が何を話す?
店長の那須川が、深愛を車で家に送って行くことになり、息子のハルキも同乗します。そして、深愛の家に着くと、ハルキはGPSアプリを起動させ、深愛の家の場所をスマホにしっかり登録するのです。
そして、帰りの車内は那須川と息子のハルキだけになり、那須川は息子のハルキにお前と話し合いたいと言いますが、ハルキはそれに答えず、ひたすら父親を睨むのです。
一方、家に帰った深愛は今日一日のことを思い返すと体が動かなくなってしまうのでした。
ハルキの父親に対する憎悪はますます深くなります。
23話-ちふゆの脅迫
ケガから回復した尾崎ちふゆは学校へ通い始めた。
一方、ハルキは相変わらず不登校を続けている。
ちふゆは学校の帰り、那須川家に強引に上がり込みハルキに、私のケガの本当の原因(=ハルキが突き飛ばしてちふゆはケガをしたのだが、ちふゆが勝手に転んでケガをしたことになっている)は秘密にしてあげるから明日学校に来て、と半ば脅迫っぽい言い方で命令するのです。
ハルキは久しぶりに登校するのでした。
24話-ハルキの危機
ハルキは尾崎ちふゆにケガをさせてしまったことを黙っていてもらう代わりに、嫌々登校します。
学校帰りは、ちふゆに付き合わされカラオケボックスでデートです。楽しいのはちふゆだけ。ハルキはこの時間に絶望しか感じません。
そして、ハルキが無理やり登校させられて数日後、ハルキは授業中に突然教室を飛び出してしまいます。
ハルキは沼から抜ける決意をしました。この後、ちふゆのハルキに対する愛を感じるシーンがあります。
25話-那須川店長
那須川の働くスーパーすずらんは県内に8店舗を有するチェーン店だ。那須川の運営手腕は、本部から高く評価されている。那須川の任せているお店の売上も堅調だ。
那須川いわく、若い学生バイトとパートさんたちのサンドバックになれば(=ひたすら愚痴を聞く、優しく接する、なだめる、などってこと)、お店は回るんですよ、と言う。
そんな那須川は、女子学生のバイトは特に大切にする。食事に誘うことはもちろんだし、ひとけのない暗闇で停めた車内で二人っきりになり、色々相談にのることも店長の大事な仕事だと思っている。
時には手を握り、それ以上になることもある・・・。
那須川は不倫の常習っぽいです
26話-心のすき間
以前、スーパーすずらんにはバイトに八重ちゃんっていう子がいた。
那須川は辞められたら困るから、八重ちゃんに徹底して優しく接した。
次に入ってきたバイトのマリちゃんも辞められたら困るから優しくした。
八重ちゃんもマリちゃんも優しい那須川を好きになってしまった。
那須川は二人からの愛に上司としてではなく、男性として応えた。
捻木深愛の時もそうだった。
でも、捻木深愛の愛の深さは八重ちゃんとマリちゃんとは違った。
深かった。それは沼と言ってもいい感じだった。
那須川は相手の心の隙間に入り込むのがうまいようです
27話-ふみこへの嫉妬
捻木深愛はボランティア団体の職員と詐称し、うつ病で悩んでいる那須川の奥さん・ふみこと談笑している。
今日はふみこから髪を切って欲しいと頼まれ、捻木深愛がカットしている。
途中、小さい失敗はあるもののカットは無難に仕上がりふみこの機嫌は上々だ。
ふみこはお出かけしたいと言い出し、捻木深愛と出かけることになった。
捻木深愛はふみこの髪をカットしながら、家族の話をするふみこに嫉妬してしまいます
28話-ふみこの告白
ふみこは捻木深愛とお出かけし、喫茶店に入った。
そこで、夫(=那須川店長=捻木深愛と交際中)がもしかしたら不倫しているかもと言い出した。
確信はない、そんな気がするだけ、と。
捻木深愛はふみこを励ます。
ふみこは元気が出た、とにっこりする。
捻木深愛はふみこを励ましながら、私は誰にも嫌われたくないと強く思うのだった。つまり不倫交際中の那須川の奥さんであるふみこに嫉妬は感じるけど、嫌われたくない、だから励ますのだと。
29話-先走るちふゆ
尾崎ちふゆの友達で最近、初体験を済ませた子がいる。
その子の話を聞きながら、ちふゆは大好きな那須川ハルキと自分も初体験をしてみたい!と思った。
その次の日、ちふゆはハルキをカラオケボックスに誘い、強引に迫ってみた。
ちふゆはハルキに扇情的に密着する。
ハルキはこの女は狂っていると思った。
ちふゆは密着している二人の写真を撮りまくります
30話-ちふゆの憎しみ
カラオケボックスからの帰り、一緒に歩くちふゆとハルキ。
二人は捻木深愛と偶然会う。
ハルキは大声で「こいつは狂っている、助けて欲しい」と深愛に懇願する。
捻木深愛はハルキとちふゆは交際していると思ったが、二人の関係がわからなくなり戸惑う。
ちふゆはハルキとの時間を捻木深愛に邪魔されたと思い込み、深愛に対する憎悪は沸点に達します
泥濘の食卓21話~30話ネタバレ感想
20話までは捻木深愛が不倫沼にはまる様子を描いていましたが、21話からはハルキのはまった沼が描かれています。
ハルキを愛する尾崎ちふゆも、恋愛対象に執着するという点では捻木深愛と一緒ですよね。でも、二人は決定的に違います。
深愛は陰からこっそり相手を見守るのに対し、ちふゆは相手の目の前に出てきて常に私だけを見ていて欲しいのです。
二人のどちらが正しいのかは、受け止める側によって違うと思うのですが、ハルキはこの幼馴染の重すぎる愛を受け止めることができません。
ドラマのタイトルにもなったハンガリーのことわざ「逃げるは恥だが役に立つ」=「恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことが大切」っていう教えがありますが、ハルキにこの言葉を贈りたい気持ちです。
ハルキもちふゆも、沼から抜けれるといいなと思います。
一方、捻木深愛は不倫相手の奥さんであるふみこから並々ならぬ信頼を寄せられるようになります。
ふみこは、捻木深愛と自分の夫である那須川が、スーパーすずらんで上司と部下だったことは知っていますが不倫相手だとは知りません。
気づいてもいないようです。
ふみこの場合は重い心の病からやっと抜け出すことができそうな兆しが見えています。
もし、自分の夫と、自分が信頼しているボランティアである捻木深愛が不倫していると知ったらどうなるのでしょうか?
怖いですよね。
切なくなります。
泥濘の食卓、面白いのですが、続きを読むのがとても怖い漫画です。
まだ先の話ですが、せめて最終回の結末はハッピーエンドであって欲しいと思うのです。ネタバレ解説を書くのも辛い漫画です。
余談ですが、アニメ化、ドラマ化したら大ヒットするでしょうね。
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>>>泥濘の食卓の続き 第31話 寄る辺(前編)
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