愛されない私を救ってください～スピリチュアル女子の末路～（ポレポレ美先生）のあらすじとネタバレをまとめました。
この作品は話がとても壮大そして複雑です。あらすじを最初からまとめたら、文字量が半端ないことになります。
なので、この記事を読んでくださる方が読みやすいようにあらすじは最小限にまとめました。他にトピックごとにネタバレ記事を書きました。結末にも触れています。
愛されない私を救ってくださいのあらすじや、結末が気になる方はぜひ最後までお読み下さい。
「愛されない私を救ってください～スピリチュアル女子の末路～」はNTTソルマーレのオリジナル出版事業「恋するソワレ＋（ソルマーレ編集部）」に連載されていた作品です。
【試し読みと巻数】愛されない私を救ってください
「愛されない私を救ってください～スピリチュアル女子の末路～」は24話まで配信されていて、完結しています。
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【あらすじ】愛されない私を救ってください【3分で読める】
坂本恵37歳は鬱々とした日々を送っている。
今は自分がオーナーのネイルサロンを経営し、まぁ仕事は楽しい。しかし、私生活がまったく充実していない。20代の時に結婚を約束した彼氏に浮気され、婚約を破棄した。妊娠していた彼氏の子供を一人で育てようと思っていたのに、流産してしまった。
それ以来、いい恋愛に恵まれない。今は妻子ある男性と不倫している。彼の都合のいい時に呼びだされ、彼に抱かれるだけ。それでも、誰かに頼りにされるのは嬉しいし、彼といる束の間、寂しさが埋まるからだ。
そんなある日、経営しているネイルサロンの常連客、吉田からスピリチュアル界で有名なふんわり先生のお茶会があるから行きませんかと誘われ、坂本恵は行ってみることにした。
吉田の言う「心の中のもやもやが消えると思います」というフレーズにとても惹かれたのだ。
ふんわり先生と話して、坂本恵は初対面にも関わらず号泣してしまった。坂本恵はその日からすっかりふんわり先生に傾倒してしまう。それは、人生崩壊の入り口だった。
坂本恵はふんわり先生の指令で、仕事、恋愛、家族を捨てた。ネイルサロン店は閉店した。不倫相手とも決別した。ずっと忘れることが出来なかった20代の時の彼氏の写真も破った。母親にも絶縁を宣言した。スマホだってふんわり先生の言うがままにハンマーで壊した。
坂本恵はふんわり先生からあなたは特別な人間と言われた。そして、特別な人にしか教えない「とっておきの場所」に連れて行ってくれると言う。坂本恵はすっかり感激して泣くしかない。
ところがふんわり先生は内心ほくそ笑んでいる。坂本恵を「とっておきの場所」に連れて行くのはすべてが復讐のためだ。ふんわり先生はこの時を何十年も待っていた。
一方、突然姿を消した妹・坂本恵を探すべく兄の坂本祐介が動き出した。
同時期、スピリチュアルのセミナー関連で突然姿を消す女性がいることに疑惑を持った雑誌記者も動き出した。
坂本恵は社会から隔絶された「とっておきの場所」で、朝から晩までふんわり先生の教えを守り、特別な人間になるために学んでいる。「とっておきの場所」とは、ふんわり先生の学校だったのだ。
そして学校こそ、ふんわり先生が選んだ復讐の場所だった。
ふんわり先生が復讐を決行する瞬間は近づく。洗脳されている坂本恵は、ふんわり先生の闇を知る由もない。
【ネタバレ】愛されない私を救ってください
検索サイトから「愛されない私」関連でよく検索されているキーワードを抽出して、ネタバレを書きました。
ふんわり先生とは何者？宗教家？
ふんわり先生の肩書は表面上はスピリチュアルカウンセラー、もしくはスピリチュアリストといった感じでしょうか。宗教家ではないようです。
その正体はスピリチュアルに傾倒する女性を集め、洗脳して巧みに操る、悪徳カウンセラーだったのです。
ふんわり先生の目的は？
復讐です。主人公の坂本恵は復讐対象の一人だったのです。
ふんわり先生は子供のときからずっと、復讐するために知識を得、財をなし、そのチャンスを虎視眈々と狙い、牙を研いてきたのです。
ふんわり先生とまりんちゃんの関係は？
吉田叶こと、まりんちゃんもふんわり先生に洗脳され操られている一人です。まりんちゃんはふんわり先生からの指令で、坂本恵をお茶会に誘ったのです。
ふんわり先生と坂本恵は、吉田叶を通じて知り合います。劇中でそれは「偶然の出会い」に描かれていますが、後にそれは「仕組まれた出会い」だったことが分かります。
ちなみにこの指令（=坂本恵をお茶会に誘うこと）のことをふんわり先生は、吉田叶に「とっておきの場所に行くための宿題」と言っていました。
ふんわり先生の宿題とは？
宿題とはふんわり先生の信頼を得るための「試練」と言っていいでしょう。
ふんわり先生は坂本恵が「絶対に手放したくないもの」と言った「恋愛」「仕事」「お兄ちゃん」の3つを手放すように宿題を出します。
恵は迷いながらも3つを手放します。最後の宿題としてスマホを壊すように言われます。迷った恵ですが、ふんわり先生の信頼を失いたくないために、壊すのでした。
とっておきの場所って？
とっておきの場所とは、ふんわり先生の宿題をすべてクリアした人だけが行ける「特別な学校」です。
とっておきの場所に行くと、ふんわり先生の指導を仰ぎながら、特別な「すぅぱぁきらきら人間」になれるというのです。
ふんわり先生に洗脳されている人間ならネーミングを聞く限り、パラダイスのように感じるかも知れません。
しかし、その場所はふんわり先生が復讐を決行する場所だったのです。逃げて！
お兄ちゃん、坂本祐介とは？
坂本祐介は主人公・坂本恵の実兄です。
子供のころから、母親から虐待同然の折檻を受けていた妹の恵をひたすら慰める良いお兄ちゃんです。
頭も良く高学歴、製薬メーカーの研究職ですから、高収入なのでしょう。
坂本恵が「とっておきの場所」に行ってしまい、失踪状態になった時は、冷静に判断し、理詰めで妹のために動くさまは、地頭の良さが出ているシーンと言えます。
しかし、裏の顔はただの変態でした。妹を想いながらする自慰行為が好きのようです。
ふんわり先生が怖い
ふんわり先生はずっと坂本恵に復讐するために生きてきました。
ふんわり先生は何十年も掛け、すべての復讐対象者にダメージを与え続け、自ら死を選ぶしかない状況に追い込んだり、社会的に抹殺したりしたのです。
まず、この執念が怖いですし、復讐の方法も怖いものがあります。
さらに坂本恵は復讐対象者の周辺にいただけなのです。それだけで、復讐対象に選ぶふんわり先生の思考も怖いと思います。
そもそも狂気じみたお茶会が怖いし、心を操るのが上手すぎて怖い。何より、この漫画の底に流れる闇の深さが一番怖いです。
結末
ふんわり先生はついに復讐を決行します。
目的を果たしたふんわり先生は満足そうに笑っています。
その日以来、ふんわり先生を見た人は誰もいません。
【感想】愛されない私を救ってください
24話を一気に買って一気読みした感想をひと言でいうと、怖くて面白かった。という感じでしょうか。少し切ない気もしました。
主人公の坂本恵は自分だけが不幸だと、思い過ぎていたように思います。ひねくれ過ぎていたかも知れません。自己肯定感も低いなと思いました。
坂本恵と同じ悩みを抱えている女性は世の中にたくさんいるでしょうし、坂本恵以上に状況が悪い人もいると思うのです。
むしろ、坂本恵の置かれた状況は「マシ」だったと思うのです。なにより経営者として仕事は充実していたし、金銭的には何も困っていなかったのですから。
自分が不幸だと思ったら、その状況を変えるには自力がいいのでしょうが、多くの人はきっと他力を待つと思うのです。この他力は、とつぜん舞い降りるラッキーと言い換えてもいいかもしれません。
その他力が、坂本恵はふんわり先生だったに過ぎません。人によっては突然現れる白馬の王子さまだったり、宝くじの高額当選かも知れません。もしくは突然舞い込んだ遠い親戚の遺産とか。
他力にすがらず、自力で行こう。前向きに生きよう。元気を出そう。
そして何よりつけ込まれないよう気をつけよう。そう思いました。
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